あなたのマンションがライバル物件に価格競争で負けている
マンションを売りに出したのに、なかなか売れる気配がない。残念ながら、こうなった場合、状況から「売れない理由」を分析して、早急に何らかの対策を取る必要があります。
特に、2~3週間経っても内覧(物件の見学)がない場合は、売出価格の見直しも含めて、検討し直す必要があるでしょう。
その理由は、こうです。
あなたが不動産屋と媒介契約を結べば、その不動産屋はすぐさまレインズにマンションの物件情報を登録します。専任媒介契約であれば契約締結日から7営業日以内、専属専任媒介契約であれば契約締結日から5営業日以内にレインズへ登録しなければなりません。
すると、翌日もしくは翌々日には、あなたのマンションが「新着物件情報」としてレインズに登録している多数の全国の不動産屋へと配信されるのです。
不動産屋はみな、このレインズの「新着物件情報」に目を光らせ、毎日必ずチェックしています。なぜなら、「マンションをを購入したい」という見込み客がいても、紹介する物件がなければ売ることができないからです。
もし、お客様の希望に合う「新築物件」が出れば、「紹介可能かどうか」をその物件を取り扱う不動産屋へ問い合わせます。その上で、詳しい資料などを取り寄せ、お客様に紹介することになるのです。
なかなか内覧の案内がない場合、レインズ登録後、「物件情報への問い合わせがあったか、なかったか」という点を不動産屋に必ず確認して下さい。というのも、不動産屋は、買主さんの提示した希望価格と合わなくても、地域や間取りが条件に合えば、とりあえず紹介するのが一般的なやり方だからです。
つまり、物件情報を見た不動産屋から問い合わせがあったということは、あなたのマンションに「需要」があると判断できます。しかし、資料を見た結果、買主さんが内覧を希望しなかったということは、「総合的に見て価格が高い」と判断された可能性が高いと見るべきです。
もちろん、「間取りが希望どおりでない」「駅までの距離が遠い」「バルコニーが狭い」など、価格以外のさまざまな「買わない理由」があったかもしれません。しかし、買主さんだって、そんなに完璧な物件に最初から出会えるとは思っていません。ある程度、妥協できる範囲なら、「一度見に行ってみよう」となるはずです。
しかし、資料を見た段階で、内覧しないと判断したのですから、総合的に見て「この物件は割高」「買う候補にならない」と感じさせてしまったと判断すべきです。
新築マンションを購入する場合を考えればわかるでしょう。チラシを見て、「この値段は手が出ない」と思えば、わざわざ時間を割いて、モデルルームに見学へ行くでしょうか?それと同じこと。
しかし、がっかりする必要はありません。内覧がなくても、問い合わせがあるのでしたら、あなたのマンションが有する条件への「需要」はあるということ。価格調整をすることで、内覧や成約に結びつけることができるはずです。