マンション売却の流れ~準備編~
マンションを売却しようと思ったとき、まず何から手をつければいいのか?初めての経験だけに、迷うのは当たり前です。ここで、「とりあえず不動産屋に電話してみるか」と、安易に自宅にチラシが入っている不動産屋さんに連絡するのは、ちょっと待って下さい。
あなたが確実にマンションを売却、しかも納得のいく値段で早く売りたいなら、行動を起こす前に「情報収集」しておく必要があります。
もちろん、素人ですから詳しいことまで知る必要はありません。わからないことはそれこそ「不動産屋」に聞けばいいのです。ですが、最低限、マンション売却の流れを頭に入れ、どのタイミングでどのような判断、行動をするかを知っておかなければ、あなたが望む結果は得られない可能性が高いでしょう。
ただでさえ、中古マンション市場は厳しいのです。行き当たりばったりではなく、「売却成功」というゴールにたどり着くための地図を準備してから、スタートして下さい。
では、マンション売却の大まかな流れとは、どうなっているのでしょうか?
ステップ1:マンションを売りに出すまでの準備
ステップ2:マンション売り出し中の活動
ステップ3:買主決定から引越しまでの手続き
およそこの3段階を踏むことになります。ここでは、まず「ステップ1:マンションを売りに出すまでの準備」ですべきことを簡単にご説明していきましょう。
情報収集
売却を考えているマンションと同程度の物件がどれくらいの価格で売れているか、周辺地域の相場はどれくらいかなどをリサーチします。ただ、「本当はわからない売却価格の『相場』」「不動産広告を参考にしてはいけない理由」で詳しく解説していますが、これはあくまで参考程度にとどめて、あまりこだわりすぎないようにして下さい。
査定業者の選定
おおよその「相場観」を身につけ、マンションの売却価格があなたの希望価格に届きそうであれば、不動産屋にアプローチして査定をお願いしてもらいましょう。実際にマンション売却を依頼する不動産業者の候補選びをしていきます。
査定は、できれば複数の業者に依頼するのが理想です。ただし、「『査定額』だけで依頼先を決めてはいけない」にあるように、査定額の高い低いだけを不動産屋選定の基準としないことが大切です。
また、「相場観」を知るには簡便なインターネット一括査定を利用するのも良いですが、個々の物件の詳しい状況はやはり「訪問査定」でなければわかりません。売却が決まったら、必ず「訪問査定」を受けてから、不動産業者を選ぶようにしましょう。ホームページを持つ業者なら、訪問査定の依頼を行う専用フォームやメールでの問い合わせ先が用意されているはずです。まず「査定だけお願いします」という感じで、気軽に問い合わせてみて下さい。
面談・査定
希望の日時で不動産業者に訪問査定を行ってもらいます。このとき、周辺にあるマンションの売買状況や売却に向けてのアドバイスを聞くとともに、しっかりとあなたの「売却の理由」や「希望」を伝えるなどして、営業担当者とのコミュニケーションを心がけて下さい。
もしかしたら、その営業担当者とは、これから数ヶ月の付き合いになるかもしれません。そうした視点で話をすると、おのずと信頼のできる業者かどうか見えてくるでしょう。
媒介契約業者の決定
査定を依頼した業者の中から、信頼の置けると判断した業者を選んだら、媒介契約を結ぶことになります。媒介契約には「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があり、どれかを選ぶことになります。それぞれの違いは「『一般媒介契約』と『専任媒介契約』、どちらを選ぶ?」に詳しく説明しています。
これで、マンションを売り出す準備は整いました。いよいよ、実践的な売却活動の開始です。「マンション売却の流れ~売り出し中編~」をご参照下さい。