マンションの査定にまつわる用語
査定
不動産仲介業者が行なう、売主(依頼者)が売却を希望する物件への価格評価。現時点での成約見込額を算出します。
中古マンション売却の場合、これをもとに売主と不動産会社で売出価格を検討する、基準となる金額です。
価格を出すには、その根拠を示すことが必要で、一般的な居住用物件では算出法として「取引事例法」を用います。
取引事例法
不動産の価値を鑑定する評価手法のひとつ。現在、中古住宅・中古マンションの査定で一般的に使われている手法です。
評価する不動産と同じ、あるいは条件の近い物件の過去の取引事例を収集し、そこから成約見込額を算出。
ただし、売り急いだ物件や投機的な物件などは事例から排除することになっています。適切な取引事例が多く見つかるかどうかで、評価の精度が左右されます。
収益還元法
取引事例法と並ぶ、不動産鑑定評価の手法のひとつ。居住用物件ではなく、投資用マンション、収益不動産の査定で使われる手法です。
不動産の運用によって得られると期待される収益=賃料をもとに価格を算出。主に欧米で用いられてきましたが、日本でも1991年と2002年に不動産鑑定評価基準が改正され積極的活用が明示されました。
年間の収益(賃料から諸経費を控除した純収益)を還元利回りで割ることで「収益価格」を出します。